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迷ったら、いちばん長くいる部屋から手をつけてください
「どの部屋から直せばいいですか」と聞かれることがよくあります。予算に限りがあるので、全部は一度にできない。どこを選べば後悔しないか、というご相談です。 僕たちのお答えは、いつも同じです。いちばん長い時間を過ごす部屋から始めてください。 傷みの大きさで選ぶと、満足度が上がりません 多くの方が、いちばん傷んでいる部屋を選ぼうとされます。合理的に見えますが、これはあまりお勧めしません。 傷みが大きい部屋が、めったに入らない部屋であることは珍しくありません。物置になっている和室や、使っていない二階の部屋です。 そこを直しても、暮らしは何も変わりません。 お金を使った実感が持てないまま、次の工事に進むことになります。 毎日いる場所が変わると、家全体の印象が変わります 一日の大半を過ごす部屋は、たいていリビングか、寝室です。 ここが変わると、家に帰ったときの感じ方そのものが変わります。 一部屋しか直していなくても、「家を直した」という実感が残ります。 その実感があると、次の一部屋に進みやすくなります。僕たちが部屋を1つずつ仕上げるやり方をとっているのは、この順番が続けやすいからです。 引っ越さずに、この順番で進められます 一度に家じゅうを工事しないので、暮らしは続けられます。工事は1部屋ずつ、平日の日中だけ。そのあいだ、どこかに移り住んでいただく必要はありません。 先送りになっている理由が「工事中どこで暮らすか分からない」ことであれば、その心配は要りません。
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廊下と洗面所のあいだが、いちばん傷みやすい場所です
家じゅうを見わたすと、どこから手をつけていいか分からなくなります。ですが実際に傷んでいる場所は、そう多くありません。しかも、傷む場所はだいたい決まっています。 いちばん多いのが、廊下と洗面所のあいだです。 なぜ、そこだけ先に傷むのか 理由は2つあります。 まず、水を使う部屋との境目だからです。洗面所の湿気は、床を伝って廊下側へ出てきます。目に見える水はねだけの話ではありません。 もう一つは、人が必ず通る場所だということです。朝も夜も、家族全員がここを踏みます。湿気で柔らかくなった下地に、家じゅうでいちばん多い回数の体重がかかります。 歩いて確かめて、印をつけてください ご自宅で、いますぐできる確かめ方があります。廊下を、端からゆっくり歩いてみてください。音が鳴る場所、沈む感じがする場所で立ち止まり、その範囲に養生テープで印をつけておきます。 印がつながっている範囲が、いま傷んでいる範囲です。 これがあるだけで、見積もりの精度が変わります。 「なんとなく床が気になる」と「廊下のここからここまでが沈む」とでは、出せる見積もりがまったく違います。
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壁紙は、いちばん最後でよいのです
リフォームを考えはじめた方から、いちばん多くいただくご希望が壁紙です。気持ちはとてもよく分かります。見た目の印象が大きく変わりますし、費用も分かりやすい。 ですが僕たちは、壁紙はいちばん最後にしてくださいとお伝えしています。 床や配管を直すとき、どうしても壁を触ります 床の下地を直すには、壁の下の部分を開けることになります。水まわりの配管を替えるときも同じです。壁の中を通っているものを触る以上、壁を無傷では済ませられません。 つまり、先に壁紙を貼ってしまうと、貼ったばかりの壁紙をはがすことになります。はがした部分だけ貼り直すと、色の差が出ます。結局、もう一度その部屋ぜんぶを貼り直すことになります。 同じ工事を二度、お支払いいただくことになります。 順番を守ると、費用は下がります 直す順番には、理屈があります。下から上へ、内側から外側へ。 床と配管が先で、壁紙は最後です。 この順番を守るだけで、やり直しがなくなります。工事の総額は、材料費よりも「二度手間の有無」で大きく変わります。 見た目が変わるのが最後になるので、途中は少し退屈です。ですが最後にまとめて変わる分、仕上がったときの印象は強く残ります。
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床のきしみは、下地が湿気を吸っている合図です
築20年を過ぎた家で、いちばん先に相談をいただくのが床です。歩くたびに、みしっと鳴る。最初は気のせいかと思っていたものが、半年もすると毎日気になるようになります。 あの音は、床板そのものが減っているのではありません。その下にある下地が、湿気を吸って柔らかくなっている合図です。 放っておくと、話が壁と柱に広がります 床の下で起きていることは、床の中だけでは終わりません。下地が湿気を含んだままだと、その湿気は接している壁の内側へ、そして柱へと移っていきます。 そうなると、直す範囲が一気に広がります。床だけで済んだはずの工事が、壁を開けて、柱を見て、という話になります。費用の桁が変わるのは、たいていこの段階です。 床がきしみはじめた時点で手を入れれば、範囲は床で止まります。 下地から直せば、同じ場所が10年は保ちます 表面の床板だけを張り替える直し方もあります。安く、早く終わります。ですが、湿気を吸った下地はそのまま残ります。 一年ほどで、同じ場所がまた鳴りはじめます。 僕たちは、下地から直すことをお勧めしています。手間はかかりますが、同じ場所が10年は保ちます。 二度手間にならない分、結果として安く済みます。